総画とは、姓と名を合計した数です。
その人の総合的な運勢を表し、精神や肉体、家庭、仕事など、全てを支配し、影響を与えます。
姓名判断の基本5格(天格、人格、地格、外格、総画)の内、最も影響力のある画数です。
物静かな雰囲気漂う、優しさに溢れた35画の人たち。
争いごとを嫌うため、競争のない世界に身を置きたがります。
調和力、即ち愛に溢れた心根は、人を押しのけるという闘いの場を選びません。
というのも、元々、かの人たちの求める幸福、使命は、別の場所にあるからです。
知達能才
優れた感受性と独創性を持つ35画は才能に溢れています。
論理的な思考と分析力を併せ持ち、頭もよく手先も器用。
誠実で優しく素直なため、人当たりもよく、どのような仕事でもそつなくこなすことでしょう。
また、温厚で公平な人柄は、周りの人たちに安心を抱かせ、面倒見も良いため、教育者、指導者としての役目を担う人も多くいます。
とはいえ、35画の天賦の才は、集団の中においてはその輝きを半減させてしまいます。
何故なら、35画は、学術、芸術、技芸に秀でた、発明考案の象意。
他とは一線を画すような世界で、能力を存分に発揮するのです。
女性には最高の吉数
35画の控えめで恥ずかしがりな性格は、とても愛らしく、女性なら男性に可愛がられ大切にされることでしょう。
また、自身も良妻賢母の素質が充分に備わっているため、恋愛、結婚運は最高です。
また、男性においては、その大人しさ故弱い画数とされますが、持ち前の調和力や粘り強さ、才知を活かして進めば、やがては地位、名誉、財産に恵まれる運勢です。
35画の人たちは、自己アピールが苦手です。
恥ずかしがりで、決断力や行動力、積極性に欠けているため、集団の中でも目立たつことなく、目的を見つけなければ可もなく不可もなく平凡な人生を歩むでしょう。
故に、35画は男性にとっては、弱い運勢とされるのです。
恥じらいが気を弱め、才知を隠す
自分を羞じるということは、人間であるからこそ生まれる心であり、一つの徳でもありますが、
35画が持つ必要のない恥じらい、即ち臆病から生まれる恥じらいは、本当の自分らしさや魅力や才能を覆い隠し、良い運をも奪い去ってしまいます。
今あるものに感謝し、幸せを感じることのできる心の美しい35画の人たちは、幸福を引き寄せる力を存分に備えています。
周りを気にする必要のない、能力を生かせる道を見つけることが、自己の本質を輝かせ、魅力を押し出す近道となるでしょう。
35画は控えめであっても、実は自分の才能に自信を持っていて、人よりも高いレベルの評価を求めています。
それはいわゆる他人からの評価ではない自分自信への評価、そこから生まれる自己への信頼です。
故に35画は、物を生み出す才能や手先の器用さを生かして、技術や能力を磨き、学問、技芸、芸術、研究といった分野で発展していく「技芸運」とされるのです。
とはいえ、35画はその柔軟な性質から、基本的にどの職業にも向いているともいえるでしょう。
いずれにせよ、ここぞという時は勇気もって踏み出すことが大切です。
姓名判断において、数は吉数と凶数に分けられます。
吉数は、繁栄、富貴、名声、発展と人生の追い風となります。
凶数は、波乱や病難、事故や苦労を招きやすいとされ、忌み嫌われる数です
ですが、最大の危機は最大のチャンスというように、実は、凶数は、強運(凶運)となり得るものなのです。
また、吉数という福運に胡坐をかいていては、それを十分に活かすことはできないでしょう。
人の運気は、人の心が作るものです
吉数の人は、与えられた福徳を存分に生かし、
凶数の人は、その裏にある才を活かし、凶運によって与えられた新しい局面を、勇気をもってチャレンジし、人生を切り拓いていきましょう。