総画とは、姓と名を合計した数です。
その人の総合的な運勢を表し、精神や肉体、家庭、仕事など、全てを支配し、影響を与えます。
姓名判断の基本5格(天格、人格、地格、外格、総画)の内、最も影響力のある画数です。
頭の回転が速く、心優しく、献身的に人に尽くそうとする奉仕精神を持った64画。
その運勢の流れは沈んだまま停滞する凶運です。
人生に連続する激しい浮き沈みにより年を追うごとに不遇を招く、病難、厄事、困苦の衰退の象を表しています。
偏狭
64画は、明晰な頭脳を持ちながら、度量は小さく、自分だけの考えに捉われています。
人の気持ちをくみ取れず、良かれと思って人の世話を焼いたことが余計なお世話となったり、自分の価値観で人を責めたりして、
気づけば疎まれる存在、問題の原因となってしまうこともあるでしょう。
64画は、発展進歩を望みながらも、思うようにいかない現状に苛立っています。
そのため、現状を打開しようと手を広げて失敗し、一つの失敗で全てを否定し、精神的に不安定となりがちで、
ひどくなると、責任逃れやその場しのぎの嘘で誤魔化すような悪い癖を生み出してしまいます。
沈滞の気は、晴れることもなく、こうして人生の衰退を招いてしまうのです。
視野の狭さが道を誤る
64画は、自分で自分の人生に波乱を招いているのです。
そんな64画の沈滞の凶運を避け、強運を呼び込むためには、視野を広げ、寛容な心を持つことが大切です。
思い込みを捨て、人の意見をよく聞き、相手の立場に立って物事を考えること。
それにより、本来の奉仕精神が生きてきます。
周りの人たちの良い気は、64画の浮沈を遠ざけ強運を運んでくるものです。
また、持ち前の頭の良さを生かし、物事の本当の意味を理解することによって、心の安定も得られるでしょう。
病気や貧乏、孤独といった困苦は、自分自身を鍛錬する妙薬であることを知り、見栄を張らず、勤勉努力を継続すること。
沈滞は、毒となり、破滅へ繋がるということを忘れてはいけません。
人の数倍の努力と苦労は、有為有能の人を創り、理想を叶えてくれるでしょう。
吉数は、繁栄、富貴、名声、発展と人生の追い風となります。
凶数は、波乱や病難、事故や苦労を招きやすいとされ、忌み嫌われる数です。
ですが、最大の危機は最大のチャンスというように、実は、凶数は、強運(凶運)となり得るものなのです。
また、吉数という福運に胡坐をかいていては、それを十分に活かすことはできないでしょう。
人の運気は、人の心が作るものです。
吉数の人は、与えられた福徳を存分に生かし、
凶数の人は、その裏にある才を活かし、凶運によって与えられた新しい局面を、勇気をもってチャレンジし、人生を切り拓いていきましょう。