総画とは、姓と名を合計した数です。
その人の総合的な運勢を表し、精神や肉体、家庭、仕事など、全てを支配し、影響を与えます。
姓名判断の基本5格(天格、人格、地格、外格、総画)の内、最も影響力のある画数です。
56画は、困っている人に手を差し伸べることのできる心の優しい人たちです。
その心は美しく、正義感や奉仕精神に溢れています。
たとえ自分が損をしてでも人のために尽力することも多いでしょう。
そんな56画が、損失災厄続出して晩年衰退するという凶の消極運を持ってしまうのは、その象意が表す通り、
56画の基本的性質が、消極的であることに他なりません。
傍観者
非常に傷つきやすく繊細な心を持っている56画は、世の傍観者であることを選びます。
実行力は乏しく、元気が足りず、優柔不断。
ここぞという時にチャンスを掴めません。
一度決めたことをやり通す気概がなく、忍耐力も覇気もなく、ただただ守りに徹し、戦い挑むことをしないのです。
それが、怠け癖を作り上げ、成長、発展を阻みます。
その日その日を漫然と暮らす。
何ものにも真剣になれず、何ごとにも満足することができない。
これは、その魂にとって、日々毒を食らっているのと同じことです。
そうして、56画は晩年に向かうにつれ、衰退を招いてしまうのです。
56画の凶運は、その象意が、正に修行の形を表しています。
神経衰弱を打破する
56画は、活力、生命力、気魄を旺盛にすることが必須です。
人はいかにして強くなるのか、
それは自分で自分に課す、日々の自律、修練、鍛錬陶冶です。
56画は、誠実で、人を思いやるため、人から嫌われることはありません。
人からの助けも得られることでしょう。
故に、56画が凶運を強運に変えるには、自分自身が強くなることが必要なのです。
ころころと目的を変えず、辛抱強く、一つのことを成し遂げる。
人生は、自分で切り開いていくという覚悟を持つことが大切です。
消極的な自己を打ち負かしてこそ、強運を得るということを覚えておきましょう。
56画は、その本質にある、正義感や奉仕精神を活かせる仕事で、発展できるでしょう。
吉数は、繁栄、富貴、名声、発展と人生の追い風となります。
凶数は、波乱や病難、事故や苦労を招きやすいとされ、忌み嫌われる数です。
ですが、最大の危機は最大のチャンスというように、実は、凶数は、強運(凶運)となり得るものなのです。
また、吉数という福運に胡坐をかいていては、それを十分に活かすことはできないでしょう。
人の運気は、人の心が作るものです。
吉数の人は、与えられた福徳を存分に生かし、
凶数の人は、その裏にある才を活かし、凶運によって与えられた新しい局面を、勇気をもってチャレンジし、人生を切り拓いていきましょう。