実を結ぶことのない恋。
儘ならぬ恋。
報われない恋。
片思いや、恋人のいる人や既婚者との恋や不倫、といった、いわゆる徒花を咲かせようとしている人は、ここで立ち止まってみましょう。
心の奥底にある渇望や諦めや罪の意識は、あなたを決して幸せにはしません。
とはいえ、人を好きになるということは至上の幸福であり、素晴らしいことです。
それは神から与えられた「気づき」そして「成長の機会」です。
そして、その気づきから、不毛なものを生み出すのか、幸福を生み出すのかはあなたの考え方一つにかかっています。
不毛な恋・片思い・不倫を逆手にとって良縁を引き寄せるには
人は恋をすると、これほどまでない幸せな気持ちになるものです。
ときめきは人を笑顔にし、肌艶を良くし、瞳を輝かせ、幸福のエネルギーをそこらかしこに発散させます。
ですが、不毛な恋の場合、その輝くオーラは瞬く間に翳りをみせるでしょう。
愛しい人を見つめるその瞳の奥に、儘ならぬ恋の行く末を映し出してしまうからです。
やめましょう。やめましょう。
せっかく訪れたときめきを、美しい幸せな感情を、不毛な恋として実らせることはやめるのです。
我欲を捨てる
好きな人に、会いたい、触れたいと思うことは自然なことです。
ですが、それも我欲です。
試しに、恋に落ちたばかりの頃を思い出してみてください。
ただ、一目姿を見るだけでも、幸せだったのではないでしょうか。
それが、飢餓感を覚えるように変わってしまったのは、我欲があなたの心を占領し始めたからなのです。
最初の頃の、ときめきに包まれていた頃のあなたにだけ焦点を当てましょう。
恋をしたあなたは、以前のあなたと違い、随分と美しい女性、またはかっこいい男性に変化・成長したはずです。
メイクや服装、言葉遣いや態度にも、それは表れてきたのではないでしょうか。
相手を思い図る優しさや慈しみ、感謝。
そう。
それこそが、気づき、成長なのです。
その恋に出逢わなければ、必要以上に自分を高めることもなく、自分の魅力に気づくこともなかったでしょう。
不毛な恋の相手はただのサンプル品である
ときめきをくれた人。
人を愛する温かな気持ちを教えてくれた人。
憧れや夢という目標を与えてくれた人。
あなたを成長させてくれた素晴らしい人を忘れる必要はありません。
どうぞ、これからは、欲さず与えてください。
たとえ自分に振り向いてくれなくても、
他に愛する恋人や妻・夫がいたとしても、
結ばれぬ運命を嘆かず、欲さず、感謝の念だけをもちましょう。
ただ、菩薩のような心持ちで、遠くから、心で愛すると決めるのです。
なぜなら、あなたが恋をした彼、或いは彼女は、あなたが本来愛すべき、これから出逢う理想の人を教えてくれているのですから。
いわば彼らは、あなたがあなたの理想を知るために用意されたサンプル品なのです。
あなたがいつまでたっても、理想の彼、彼女を願望としてオーダーしないため、神がしびれを切らして準備してくれたのです。
そう、あなたが夢中になり、自分を見失いそうになっている相手は、ただのサンプル品だったのです。
徒花を咲かせず、日の下で咲く花となれ
あなたは幸せになるために、この世に生まれてきました。
日陰の恋や分割された安っぽい愛に浸っている暇などありません。
不毛な恋に対し、欲さず、我欲を捨て去れば、名誉も信用も愛情も、あなたが失うものは何一つありません。
それどころか、一層美しく、愛情深い人に成長し、本物の愛を引き寄せることになるでしょう。
そのためにも、この世に敷かれた神の法則を、正しく使わねばならないのです。
肝に銘じてください。
彼らはサンプル品です。
彼らのどのようなところに惹かれましたか。
彼らのどんなところが好きですか。
それを、オーダーするのです。
不毛な恋のお相手、あなたがどうしようもなく惹かれている彼・彼女をオーダーするのではなく、
彼・彼女のような「素敵な人」をオーダーしてください。
どうでしょう。
恋を知る前のあなたよりずっと、細かく自分の理想の相手をオーダーできるのではないでしょうか。
その人こそが、あなたがそう遠くない未来に出逢う人です。
不毛な恋はあなたへのヒント(気づき)なのです。
重要なのは、我欲を捨て去ることです。
我欲を捨て去ったなら、オーダーした理想の人のことを四六時中イメージしてください。
寝ても覚めても頭の中から離れないサンプル品を、オーダーした理想の人へとチェンジするのです。
忘れてはいけません。
不毛な恋のお相手は、サンプル品であるということを。
あなたの本当のお相手、あなたを幸せにするお相手は、あなたがオーダーした人であるということを。
この世に無駄な出逢いなどありません。
出逢いを生かすも殺すも、あなたの考え方、行動次第です。
不毛な恋・片思いを逆手にとって良縁を引き寄せましょう。
不毛な恋は成就させるものにあらず、あなたの真の幸せへの布石なのですから。