※この記事は「イライラや憤懣に浸ることは大罪である」の続きです。
ある女性の話をしましょう。
子供の頃から、神の子(潜在意識)が自分の中に内在していることを無意識に知っていた、嫌いな人を、(自ら手を下すことなく)消すことのできる女性の話です。
ある日、夏休みの宿題をしろと、母親に言われた彼女は、面倒くさいなと思い、こう答えました。
「宿題は、31日の私(未来の私)がやるからいいの」
母親は屁理屈ばっかり言って、と怒りましたが、彼女は、本当に「未来の私」がいることを知っていて、宿題という問題を任せきっていたのです。
そして彼女は、夏休みの終わり、宿題にとりかかり、終わりそうもない宿題を見て悲しく<なりました。
そしてすぐに、
「明日の私(未来の私)は、この嫌な宿題から開放されているんだ。なんて幸せなんだろう」という、良いイメージを広げたのです。
普通なら、終わらない宿題は恐怖です。
次の日の先生の怒った顔(悪いイメージ)が思い浮かぶでしょう。
ですが、彼女の頭に浮かんだのは、宿題から開放された良いイメージです。恐怖などどこにもありません。
そして次の日、宿題を終わらせなかった彼女は、先生の怒りの顔を見る事はありませんでした。
これは大人になっても変りませんでした。
職場の人間関係や、問題ごとが起こり、嫌な気分になると、彼女は、自分の中のもう一人の自分(神の子・潜在意識)に任せるのです。
頼んだよと、嫌な思考を丸投げし、別の事をもくもくとやり始めるのです。
夜になり、他人の嫌な部分を思い出し、嫌な感情に支配されている事に気付くと、
「もういい、寝なさい」
ともう一人の自分の声が聞こえるのです。
他人への嫌な気持ちを、もう一人の自分(神の子・潜在意識)に預けた彼女は、食事をし、お風呂をすませ、寝床に入ります。
そして、布団の中で、体を温めてくれる毛布の心地よさに触れ安心して眠れる家がある事にただ幸せを感じます。
世の中の、食事もままならない、入浴もできない、住む家もない人たちを思い、恵まれている自分を実感し、今あるものに感謝するのです。
これは、彼女が、神の子の導きに従っていることと同じです。
すぐに嫌な感情(神の子の危険信号)に気づき、頭の中のイメージを、良いものに切り替えています。
そして、眠りに着く前に感謝という波動(エネルギー)を出し、神の法則に則って、感謝を引き寄せ、感謝するような現実を創り出しているのです。
結果、嫌な人や面倒事は、彼女の周りから消えていく(問題ごとはなくなる)という現象が起こりはじめます。
毎回そうなります。
彼女が手を下すことなく、退職していくのです。
これが、神の子を信頼せず、頼らず、自分の頭(顕在意識)にだけ頼っていたらどうでしょう。
嫌な人から受けた言葉や態度、出来事を自分の頭だけで解決しようとしたら。
脳の防衛反応の働きにより、嫌な思考を膨らませ、嫌な気持ちを煩い続け、現実に嫌な状況を引き寄せたはずです。
そして、ほとんどの人が、そうします。
頭(顕在意識)だけに任せ、神の子(潜在意識)の声をきこうとはしません。
それは、神の子の存在に気づいていないからです。
だから、人間関係で日々、悩み、嫌な気分に陥っている人が多いのです。
彼女は、昔から、神の子(潜在意識)の存在を知っていたわけではありません。
ですが、無意識に、もう一人の自分(神の子・潜在意識)がいることを知っていて、その声を聴き、導きに従っていたのです。
神の子や神の法則を知らない普通の人は、彼女のようにはいきません。
彼女のように、嫌いな人や面倒ごとを消したければ、神の子を知り、神の子を信じ、頼みましょう。
神の子は、あなたの守護神です。
あなたの心の奥に内在し、あなたを常に守り、あなたの思考に対し声を上げ(感情)、あなたに幸せの方向を指し示してくれるのです。
あなたは他人のことをどーこーしようなどと考えず、神の子に任せて、自分の頭を楽しい事に使えばいいのです。
嫌いな人や面倒ごとに対する一番の解決法は、神の子とタッグを組むことです。
神の子の危険信号(感情)に気づき、「頼んだよ」と嫌な思考を丸投げし、頭の中を良いイメージに切り替えることです。
そうすれば、嫌いな人や面倒ごとは、自然と消えてなくなるのです。