自分を赦す
全ての人は罪人です。
宗教ではありませんが、法に触れないだけで罪を犯している人はたくさんいます。
大なり小なり全ての人が、罪を背負っているのです。
あなたはどうでしょう。
今でも心に引っかかる出来事。
心の傷や苦悩、罪の意識。
罪の意識をもって生きる人の心は、哀しいものです。
笑っていても、他人は騙せても、忘れたふりをしていても、ふとした時に疼きだしてしまう。
それはあなたの良心が、罪や過ちを犯した自分を処罰しようとしているからなのです。
「春という季節はすべてを一度許すために巡ってくる 」Henry David Thoreau
罪を許せるのは、他のだれでもありません。
あなた自身であることを知りましょう。
もしもあなたが、
「自分はこれだけの罪を犯したのだから、幸せにはなれない」だとか
「いつか何かの形で天罰が下るだろう」などと思っているのなら
それは間違っています。
過去の罪や後悔の念に怯えることこそが、罪であり、過ちなのです。
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人の体細胞は11ヶ月で全部入れ替わるということをご存知でしょうか。
今のあなたは、当時の罪や過ちを俯瞰で見ることができ、
今のあなたが過去と同じ罪や過ちを犯すことはないでしょう。
それは、肉体的にも精神的にも生まれ変わっているということです。
過去に罪を犯したあなたはもういない。
既に無実である自分を断罪するのは、もうやめましょう。
あなたの罪は、あなたの心が作り出した幻想に過ぎないのです。
もしもあなたが、
「あなたの罪を今すぐ消してあげるから、この場に出してみせてほしい」
と言われたら、どうでしょう。
目の前に出すことができますか?
そう、
あなたの罪は、今はもう、どこにもないのです。
自分を許すことは、心に平和をもたらします。
もしも自分を許すことが難しいと思うのなら、
善意を持ち、徳を施し、関わる人に愛や喜びや思いやりを与えてください。
そうすれば、心の中に平和が訪れ、自分を許せるようになります。
罪を許すのは神でも他のだれでもないのです。
あなた自身なのです。
以下
孤独の愉しみ方 ヘンリー・ディビッド・ソロー
森の生活者ソローの叡智 より抜粋
「春という季節はすべてを一度許すために巡ってくる。」
「一度小雨が降っただけで、草の緑は濃さを増す
同様に、よい思想が入ってくると、僕たちの展望も明るくなる。
もし常にいまに生き、わずかに降りた露の影響さえ正直に表わす草のように、
この身に起こるあらゆる出来事をうまく活かすことができれば、
僕たちは幸福になれることだろう。
すでに春が来ているのに、僕たちはまだ冬をさまよっている。
すがすがしい春の朝には、人間の罪はすべて許されるのだ。」
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