不幸で幸福の受け皿(器)が出来上がる
不幸を乗り越えたなら、真の幸せを受けとる準備をしておきましょう。
あなたは遂に、あなたの本当の願いや幸せを、受け取ることのできる器を造り上げたのですから。
人には器というものがあります。
人の器は、それぞれ受け入れるだけの容量が決まっており、
幸も不幸もその容量に納まる分だけ、受け取れるようになっています。
願望が叶わない人は、その願望を受け入れるだけの器を持っていないのです。
どうすれば願望を受けとれる器ができるのか。
その一つが不幸です。
人生に訪れる艱難辛苦。
不幸に逢えば誰もが悲しみ、傷つき、もがき、苦しみます。
ですが、苦境にあってこそ、人は痛みを知り、今までの自分の考え方や行いを悔い改めようとします。
自分勝手な利己主義や傲慢さや恨みや妬み、惰弱や我欲を恥じ、
謙虚さや善意や慈愛や感謝を備え始めます。
不幸という試練と闘い、逃げることなく耐え忍び、乗り越えれば、
轆轤(ろくろ)の上で余分な粘土が削ぎ落とされ、美しい器が出来上がるように、その人の器は強く、美しく、大きなものとなるのです。
器が小さく汚れていれば、欲に基づく見せかけの幸せしか入らず、
その幸せは長続きしません。
真の幸せは、広く大きく美しい器に入るもの。
不幸の中から、大切なものを学び、成長し、美しい心の器を作り上げた人は、真の幸せを手に入れるようになっているのです。
禊という心の浄化
真の幸せとは、自分が本当に望んでいる願望であり、
それは生きる目的であり、生まれてきた意味です。
不幸は、禊であることを知りましょう。
どんなに辛くても、逃げずに立ち向かうのです。
なぜならその不幸は、真の幸せに気付かせるため、自分の心の奥底に宿る無限の英知(自我・潜在意識)が引き寄せたものだからです。
不幸を乗り越えなければいけない理由はここにあります。
この身に起こる出来事は全て神の導きによるものだと受けいれましょう。
そうすれば、あなたの器は、強く大きく美しいものとなります。
不幸を受け入れ、乗り越えれば、真の幸福の受け皿(器)が出来上
がるのです。