執着必殺法・実践編
悪魔を消すのは天国の光です。
許しという光をもって、心の中の悪を消していきましょう。
光を当てる
先ず、執着している人や出来事に対し、一旦その悪感情を抱かせるに至った行いや出来事を脇にやります。
悪魔(悪の執着)にとらわれず、ただ相手だけを見ましょう。
素の相手だけを見るのです。
悪の執着を抱くに至った考えは、悪感情(闇)が起点です。
ですから、良い感情(光)を抱くような良い考えを起点にします。
例えば、執着の相手が人ならば、その人が、かつて自分に与えてくれた良いこと(光)を、一つでも思い出してみてください。
地獄の血の池に、くもの糸を垂らす御釈迦様になったような気持ちで、罪人に施しを与える菩薩のような気持ちで、鮮明に思い出してみてください。
●幸せな時間をくれたこともあった恋人。
●励ましてくれたこともあった友人。
●応援してくれた上司。
●支えてくれた後輩。
頭の中に浮かんだ、そのあたたかなイメージを広げてください。
ふと心の隅に暖かい火が灯るのを感じるはずです。
それは、地獄の闇に天国(許し)の光が差し込んだ合図です。
相手の立場になる
次に、今抱いた優しい心で、相手の立場に立ってみましょう。
相手になりきって、相手の目線で物事を見てください。
相手の目線で見ることができれば、相手を理解できるようになり、自分の落度も見えてくるものです。
自分に落度などないと思うでしょうか。
それはただの傲慢であり、単に自分の秤ではかっているだけの、了見の狭い考えでしかありません。
何故なら、あなたの考えに自由が与えられているように、他人にも自由な考えが与えられているからです。
あなたが、こうあるべきだと思うことを、他人が同じように思う義務などどこにもありません。
他人は他人の考えで発言し行動しているだけで、それを自分の範疇にないからといって憤るのは、教養のない幼稚な未熟者だと、自ら公言しているようなものです。
あなたには、あなたの生き方やモラルや正義があり、
他人には、他人の生き方やモラルや正義があります。
自分にも非があったのだと気付けば、許すことは難しいことではなくなるのです。
たとえ相手が、許すことができないほどの本物の悪人であったとしても、裁きを加えるのはあなたではありません。
心配しなくても、相手には相手のタイミングで禊のための大きな不幸がやってきます。
それが1週間後なのか3年後なのか10年後なのかはわかりませんが、必ず、相手にとってのベストのタイミングでやってくるのです。
それは神が決めることです。あなたの役目ではありません。
検察官や裁判官のような面倒な役は、さっさと放棄してください。
何故なら、
このままあなたが、悪魔(悪の執着)を飼いならし続ければ、あなたは神の法則の誤用により、更なる不幸を引き寄せてしまうからです。
悪の執着は絶対に手放さねばなりません。
そのためには、許しは絶対に欠かせないのです。
他の誰でもない、あなたの幸せのために、やるのです。
自由を与え、自由を受け取る
あなたが執着してしまうほどの人や物事というのは、あなたが、その人や物事に、重きを置いている証拠です。
それほど、重要な人や物事なのでしょうか。
あなたが、あなたの全人生をかけて、最も大切にしたい人や物事なのでしょうか。
違うなら、
さっさと相手を許し、相手に自由を与え、手放しましょう。
相手を許し、自由にしてやったところで、あなたが失うものなど何もないのです。
相手がどのような人生を歩もうが、あなたには何の関係もありません。
それどころか、許しを終えれば、神の法則によりあなたに大きな自由と幸福が与えられます。
悪の執着から解放され、自由になったあなたの人生に、これぞ天からのご褒美だ、というような素晴らしい出来事が、思いもよらない形で起こってきます。
何故なら、あなたの心の全スペースを占めていた悪魔がいなくなり、そこに新たな光(神)が差し込むからです。
許しとは、それほどものすごい徳(神・潜在意識の導き)積みなのです。
闇(悪の執着)を消すのは光(許し)です。
もしもあなたの執着の相手が、過去の自分の失敗や過ちであるならば、過去の自分を許し、今の自分に光を当てましょう。
もしもあなたの執着の相手が、過去の辛い出来事であるならば、辛い出来事に光をあて、本当の意味を知りましょう。
うまく許せなくても落ち込むことはありません。
許しは一朝一夕になるものではないことを知りましょう。
人の許しには時間が必要です。
一回で始末できるのは釈迦か菩薩くらいでしょう。
ですが、許しを繰り返すごとに、悪感情は確実に消えていきます。
天国(良い感情)と地獄(悪の感情)を行き来しながらも、
日を追うごとに、あなたは確実に真の幸福へと向います。
天国の光を浴びた悪魔は、もはや消えるしかありません。
そして遂に、あなたは悪魔を始末した真の勇者となるのです。
心を浄化し、大きな器を持ち、光り輝きながら幸福の道を往く勇者に、神の祝福が贈られないわけがありません。
わくわくしながら、褒美を受けとりましょう。